2015年08月12日

夏の夜の影


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盆の入り。
この時期にはお祭が多いですね。

盆踊りって、ほんとはお面をつけてするものだったって、ご存知でした?

もともとは、今のような人々のためのにぎやかなイベントではなく、
この世を訪れるご先祖さまのみたまや土地の精霊をなぐさめるための、
神事(かむごと)だったんだそうです。

踊りも、ぼんやり灯した明かりのもとで、人々が輪を作ったり列をなして、
しずかに、単純な振りをくりかえすもので、
お面をつけているので、どこのだれかは誰にもわからない。

うす暗い中で、揺れる人並みは影のようにしか存在しえず、
もしもそこに本当の影が来ていたとしても、お面にまぎれてしまえる。

みたまもいっしょに踊れるように、この世と異界が結ばれる、
年に一度だけの特別な時間が、盆踊りだったんですね。

そういえば、子どもの頃から、
お祭の夜店でお面を売っているのが不思議でならなかったんですけど、
もしかするとあれは、この名残りだったりするんでしょうか。

盆の入り。

けれど私はあの日から、お盆が一日早くなったように思えています。

8月12日。
もう30年ですか。

私にとっては、なぜ芝居を続けるのかを毎年問うてくれる日です。
理由は ここに あるんですけどね。

ひっそりと、お面をつけて踊る、そんな輪がどこかにあれば、
いつか私も混ざってみたいです。














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