2015年09月21日

二つ目の港はパッショネイト!

kao05.jpg

本読み教室第二回が終了しました。

この『顔』という戯曲にはト書きによくタンゴが出てくるので、
頭の中はすっかりそんな風景に。

主人公のるいは、ホテルの日光室の蓄音機でレコードの番をするのも仕事のうち。

過ぎし日に乗っていた客船でよくかかっていたのかもしれません、
彼女はいつも目を瞑って、同じタンゴに飽きもせず聴き入っているんですよね。

昭和7年の欧米航路なら、かかっていたのはコンチネンタルのほうかもだけど、
いいなあと思った編成のピアソラの曲をみつけたので、張ってみる♪


タンゴのリズムを聴くと、あの独特の脚さばきが浮かんできます。

それはさながら、この『顔』に出てくる5人の男女の運命の絡み合いのようで…
るいは目を閉じて、何を思い出していたんでしょうね。


二回目の教室も、ある意味タンゴのごとくでしたヨ。
ハァッ!と驚くような解釈が、まあー出るわ出るわ!(笑)

みなさん敢然とおうち読解を進めていらした成果が、
さっそくあふれ出たのですネ。

一人で考えていては到底発想できない鋭い説がいくつも立ち上がってきて、
土曜の夜クラスなどでは、
このホン、思った以上のとんでもなくミステリアスな物語なのかも!と、
興奮のるつぼに。(笑)

ひとつのホンを大勢で解釈する楽しさ、素晴らしさは、
こういうところにあるのです。

前の日まで見も知らなかった人々と、真剣に、
こんなディープなディスカッションを繰り広げるのですから、
思えばかなりユニークな場ですよね。

自分がどんな人間か、人はどれだけ違うことを考えているのか、
つぶさに体験することになる。

物語の謎解きの旅は、おのずと自分に出会う旅ともなっていくのです。


次のクラスでは、タンゴを聴いてみるのもよいかもしれませんね。

岸田國士がわざわざ書いているのですから、
『顔』の世界観は、あの情熱的でセクシーなせつないムードで彩られている、
ということでしょう。

そうね、るいは意外にも、ホテルにやってくる人生たちを、
こんなにゴージャスな陰影深い大人のまなざしで眺めているのかもしれません。

上に貼り付けたYouTubeを飛ばした人、さあさあ、お聴きになってみて。(笑)



うれしいことに、今日になってまた新しいご応募がありました。
ありがとうございます。
青空文庫で読めるので、旅には十分に間に合います。

ようそろう。
天気晴朗にして波高し。

白い航跡もあざやかに、船は紺碧の海原を快走中です。






posted by RYOKO at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 『顔』を読む! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先週も素敵な時間を有難うございました!

自分以外の意見を聞いたり、自分の考えが違うかもしれない、、、じゃあこの考えがいいのかなとカチッとハマった瞬間の気持ち良さがクセになりそうです!笑

読めば読むほど魅力的になる戯曲なんだと改めて実感したので、今日からはタンゴを聞きながら読もうと思います!笑
Posted by あやか at 2015年09月21日 21:44
こんばんは!

第2週目、とても熱いディスカッションでした!参加した皆さんそれぞれの解釈が聞け、また聞いているうちに「もしかしてここはこうでは…?」と深読みしてしまったりと、想像の暴走を抑えるのに大変でした(笑)

どんな意見にも山岸さんはNOとは仰らないので、次回は怖がらずに自分から発言できるように頑張ります!
Posted by けいか at 2015年09月21日 21:45
あやかさん、コメントありがとうございます。
講座もだんだん白熱してきましたネ♪

みなさんホント、読み取った内容がそれぞれでしょう?
あたしも意表を突かれるようなことがいっぱい出てくるので、へー!ほー!
感心しきりで忙しいったらありゃしない。(笑)

女性も年代によってみつけてくる仮説が違うのが面白いですね〜。
若いみなさんの感覚は、やっぱりフレッシュでキレイだな〜と思うし、
熟女のみなさまには、マイりましたっと人生を教えていただくことがしょっちゅうで、
かなり贅沢な時間になってますよネ。

作家の意図は明白にあるのですが、それはまだ今の段階ではこっちに置いといて、
まずは自由な想像力をどこまでも広げてくだされば、グ!(^o^)bです。

ええ、タンゴを聴くと、きっとまた違うものがみつかるのは間違いないです。(笑)
 

Posted by RYOKO at 2015年09月22日 06:23
けいかさん、ありがとうございます。
すっかりおはようの時間になってしまいました。(^ ^;)ゞ

いや〜、深読み大歓迎です。
女中さん説は強烈でしたもの。(笑)

あたしは基本、役づくりの真髄は誤読にあり、と思ってたりしますヨ。
実際そこから自分だけのオリジナルな解釈が出来上がることはけっこうあって、
誤読が最後まで通ったときには、ヤッタ!と狂喜乱舞します。~\(^o^)/~~
すべて自力で生み出したものなので、そういう役はリアルがあって強いんですよね。

今はどんどん謎解きを楽しんでください。
いずれは修正が入りますが(笑)自分の旅を続けてきた人は理解が早いのです。
ぜーんぜん怖がる必要なんてありません。

次回からはいよいよ物語の核心に入っていくし、男性陣も続々と増えているので、
さらに熱い教室になりそうですよね。
知の旅を、思いっきり楽しみましョ♪
Posted by RYOKO at 2015年09月22日 06:50
おはようございます。

第2周目、本当に面白かったです。

タンゴを聴きました。
おおお、想像していた舞台が違って見えてきますね。
音楽なしとありでは大きく違う!。
わざわざタンゴと岸田氏も書いてるんですものね。

タンゴを鳴らしながらもう一度読んでみます。

偶然がいくつもあると「嘘くさっ」と感じてしまう
自分に気がつき、
こりゃ、思い切りドラマチックにした方が
楽しいかもしれない…と思いました。

あの符合しない年数はなんであろうか…。
船に乗った翌年だと言っていたのに
ここで、もう2年経ってますが…と、
夫人に切々と話しているときの気持ちを想像してみる
のだけれど、
起きたことはしゃあないじゃん、さ、忘れた
というサバサバした自分には、なかなか難しい (>_<) 。

自分がドライな方なのだということに気がつかせて頂きました。人情の機微に鈍感かもしれないと反省中です。



Posted by Mumble at 2015年09月22日 07:02
Mumble さん、コメントありがとうございます。

あははは、
「嘘くさっ」を嘘くさくなくやって感動まで呼び起こさせるのが演劇ですから、
古今東西の舞台人はみなここに心血を注いでいるわけですね。

絵空事に命を懸けて…という台詞を、
あたしも『貴方と嘘と夜と音楽』という芝居で書いたことがあります。

いやいやしかし、実際にタンゴを聴いてみると、
岸田先生はこの作品を相当ドラマチックに見せたいんだなと実感できて、驚きましたね。

劇中、ほとんどずーっとかかってるんですから、
この音圧に負けない密度の芝居を要求されているわけで、、あたしも新発見でした。
うん、、演出テーマは、観客を酔わせることにある気がしてきました。

なんなんでしょうね、あの4年のズレは。
明らかに意図して書かれている以上、そこには大きな意味が隠されているはずで。。
第七回目ぐらいの講座でみつかるのかも(笑)
みつかればいいですねぇ。

解釈だけでは理解できないことが、演劇には確かにあって、
体を使って喋り、動き、相手役との魂の交流を経て初めて実感できることというのが、
役づくりの半分をしめているので、、
生理は肉体を経ないと得られないものなので、ね。

このタンゴを聴いたことで、今、講座の進め方を変えたい誘惑と闘ってます(笑)
Posted by RYOKO at 2015年09月22日 21:16
先週、先々週とありがとうございました!
一つのシーン、登場人物についてあそこまで誰かと掘り下げるという事があんなにおもしろいとは…

タンゴのように情熱的なバックボーンが登場人物たちにあるんでしょうね(≧、≦)
次回も楽しみです!
もよろしくお願い致します♪
Posted by Miou at 2015年09月24日 13:32
Miou さん、ありがとうございます。

いや〜ホント、面白いですよね〜。
あたしも、普段は劇団の人間とやっているのでパターンも見えてる感じだったんですが、
こうして未知の方々とやってみると、まったく思いもかけなかったものが続出して、
すごく勉強になっています。

いずれの雑感で書こうと思っていたのですが、結局はどう生きているかなんですよねえ。
江守徹さんも「俳優にとって最後にものを言うのは人生経験だ」とおっしゃってましたが。

自分にないものは発想できないし、
演出に要求されて難しさを感じるのも、たいがいはここですよね。

バックボーン、そう、まさしく俳優自身のそれが作品づくりの可否を決めるわけで、
実体験が得られていないならシェアしちゃいましょうか、
というのが、この教室の目的のひとつでもあるわけです。

みなさんそれによくお応えくださって、
意表を突かれる意見がバンバン出るのが面白くて。(笑)
とてもいい時間を重ねていけているのが、あたしも本当に嬉しいです。
Posted by RYOKO at 2015年09月24日 19:20
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