2016年02月19日

『芝浜』第四回:江戸に咲う(わらう)

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『芝浜』は先週で終了、いや〜最後に来て大爆笑の素晴らしいクラスになりました。

この日は、急遽の長い帰郷をしていた受講生のAYAKAちゃんが戻ってきてくれたので、
三喜子さんと麻早さんというベテランお二人に、志ん朝版を通しで読んでもらったのです。

この志ん朝版は、落語の王道中の王道、
華やかで随所に笑いの種が仕掛けられた構成のホンです。

それだけに難しいわけですよ、なにせ読みだけで笑いを取るというのは至難の技なので。

ところがどっこい、
熊五郎の麻早さんが歯切れのいいテンポで小ボケをバンバン飛ばしてきて、
そこへ女房の三喜子さんが、やんわりふんわりキビシイつっこみ!

もう、絶妙のコンビネーションに大爆笑です。

お二人はこの日が「はじめまして」のお手合わせだったんですが、
相性ってあるんですね〜。

芸の手は決してゆるめない三喜子さんの、
とってもやりやすくて乗せられちゃった♪ という、晴れやかな笑顔が印象的でした。

真摯でまじめな大人の女性二人ということが、むしろ男のリアルをまろく包んで、
安心して聴いていられるおとぎ話のような、スカッとした『芝浜』になりました。

最後のサゲで終わったときには、全員が心底大満足の拍手を送ってましたもの。
こんなことも初めてでした〜。

いや〜、お見事!
素晴らしかったです。

三月末のおさらい会では、ぜひこのお二人の『芝浜』をお披露目したいですね。



この日はまた、三喜子さんが「福茶」をおふるいまいくださったのです。
梅干しと昆布をタッパーに入れて、おいしいお茶と節分のお豆もご持参くださり、

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 ←例のこれを、
 みんなで初体験させていただきました。

 熊さんは、あんまり美味かねえな、なんて悪くち言ってたけど、
 おいしかったですヨ〜!
 それが証拠にみんな飲みきりましたもん。(笑)

リブレに戻ってくると、こういう“体験”が出来るのがいいですね。
あったかくってほっこりと、とっても和みました。
三喜子さん、お心遣い本当にうれしかったです、ありがとうございました。



そんなわけで、いよいよ若手も読んでみる、ということになったのですが、
そりゃあこのお二人の後ですものねえ、ましてや馴染みの薄い落語、
壁、かなり高し…

というわけで、
けか子ちゃんとAYAKAちゃんの二人には、立ってやってもらいました。
若い人たちには身体の感覚で掴んでもらったほうが早いのです。

とにかく、女房役のAYAKAちゃんにはなんとしても亭主を仕事に行かせること、
熊五郎のけか子ちゃんには、なんとかして今日も休業にすることをお題に、
本気の死闘に(笑) 集中してもらいました。

自分が思っている以上に熱を出していいんだよ、ということが分かってくると、
AYAKAちゃんもどんどんヒートアップしてきて、
たぶん普段では考えられない、突っ張り!突っ張り!突っ張り!のパワー炸裂に。

もうその必死の形相だけで笑えるんですが、
そこへもってきて、受けるけか子ちゃんのオトボケがまたどんどん上がって、
しまいにゃお腹ボリボリやり出して、
「ぇえ〜?」とか「ぁあ〜?」とか素っトボケる体はまさに、ちっちゃいおじさん出動。

チャーミングなお嬢さんなのに、お腹ボリボリ、、、あんなけか子も初めてみたけど(笑)
あとで訊いたら、なんかそんなことになっちゃったんですよぉ、とか言ってたけど、

もう、その小人さんの夫婦喧嘩みたいな二人の様子がカワイイやら可笑しいやらで、
教室はこれまた大爆笑の渦に。

いやあ、当初はどうなることかと思ったけど、よかったよかった。

熱が上がってくるということは、本気になるということなので、
繋がっていなかった感情もきれいに通るようになって、
気づいたら、若さあふれるフレッシュな新解釈の『芝浜』ができあがっていました。

終わった二人はゼェゼェ言ってましたが(笑) 本当に面白かった。

いやぁ、つくづく、やってよかったです『芝浜』。
こいうふうに〆られたのがまた、もうほんっと頼りになるみんなだわっ、と、
ワタクシ少々感涙なぞしたりもして。

熱ですよ、熱。
コトを動かすのはこの一点です。
これさえあれば、突破できないものはないのです世の中には。(断言したな・笑)

企画を提案してくださった Mumble さん、本当にありがとうございました。
こんなに盛り上がるとは、こんなに身になるとは、ねえ。。
教室のここからに、弾みをつけていただけました。



さて、今週からは岸田國士に戻り、『隣の花』 の解釈に入ります。

これはまた、同じ夫婦ものでも打って変わった世界。
隠微と露骨、ドライと濃密の輪舞(ロンド)、って感じでしょうか(笑)
二組の夫婦のエロチックな駆け引きの物語です。

岸田の中では、個人的には 『顔』 と1、2を争うぐらい好きなホンです。

さてさて、教室はどんなことになるかな〜?
みんなの女っぷり・男っぷりが上がるのは間違いなしだから、震えて待ってテ。
ほほほ。






posted by RYOKO at 08:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 新春特別企画 『芝浜』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久々のお教室でとっても緊張していましたが、諒子さん始め、クラスの皆さんが、優しく迎えてくださって本当に嬉しかったです!
初めて触れる落語は想像以上に難しくて苦戦しましたが、体を動かして、諒子さんのアドバイス通りに読んでみるとどんどん気持ちがのってきて楽しく出来ました!けいかさんと夫婦役ができてよかったです笑
また今日から宜しくお願いします!
Posted by あやか at 2016年02月19日 11:18
ベテラン組の『芝浜』は、ほんとにいいものを聴かせて頂きました!と
耳の保養になり、若手の体当たり?には涙が出る程笑い転げ
初めて飲む福茶はおいしかった。
大変中身の濃い、リフレッシュまでできてしまった3時間
ほんとうに楽しかったです!。

べルバラを皆で読むとどうなるのかなー…と
またぞろムクムクっと(笑)。
text起こしなら致します!。
Posted by Mumble at 2016年02月19日 23:17
あやかさん、コメントありがとうございます。

いや、ホント笑った!
あやかちゃん巧くなってきたよね、今日のクラスも初見なのに淀みナシで、
以前に比較して格段に感情が伝わるようになっていたので驚きました。

『芝浜』で一歩突き抜けたのかもしれないネ。
こうして皆さんの成功体験をたくさんご提供できたらいいなあ。。

この先もますます楽しんで行ってネ。
(^o^)v
Posted by RYOKO at 2016年02月20日 01:30
Mumble さん、コメントありがとうございます。

ほんとにネ〜、豊かな時間でした。
あの時間からは、あたしも得るところがとてもたくさんありました。
みんなが喜んでいる姿は本当に清らかなエネルギーになりますよね、
あれで今週分チャージしてもらえたもんな(笑)

べ、別腹、じゃないよっベルバラですとっ?!

んもぉ〜 Mumble さんてば、このぉ企画の女王!
イイかも、、読みたい役がオスカル派とアントワネット派に分かれそう ♥♥♥
テキスト起こししてくださるなら乗ります(笑)
6月からは長丁場で組めるので、大作にはもってこいかもしれません。

シェイクスピアも深めたいし、時代小説もやりたいし、読みたいホンがいっぱい。
だけどあたしは一人しかいないので、この夏は本格的なシステムづくりをしたいですねえ。
Posted by RYOKO at 2016年02月20日 01:56
先週の芝浜はとても濃い時間になりましたね!ベテラン勢の芝浜は聞いていて心地よく、自然に拍手が出るほど聞き入ってしまいました。あの場に居れたことが本当に良かったです!
そしてあの素晴らしい芝浜の後の私達…。ベテラン勢には敵わないんだから、自分達の出来ることをしようと臨みました。
そしたら出たのがちっちゃいおじさん(笑)自分でもなぜ出たのか未だにわかりません(笑)ですが、だんだん出てきたあやかちゃんの熱がとても心地よくて、自然発生していました。終いには大号泣しましたが(笑)そこには嘘偽りのないリアルがあったからこそ、ベテラン勢はあれほど大笑いしてくださったのかなと思います!
あやかちゃんの熱が無ければ生まれてこなかったものですね!私もあやかちゃんを見習って、どんな作品でも相手でも臆することなく熱を持って臨めるようになります!
Posted by けか子 at 2016年02月20日 10:08
みなさんがおっしゃっているように「芝浜」最終日は有意義な時間でした。
初顔合わせの麻早さん、お互いに脚本は熟知しているものの、どのようなお声か、どんな間で返して来るか?
とても緊張して臨みました。
もう導入部で「あ、熊さん。すてき❤︎。」
すっかり魚屋のおかみさんの気持ちで作品に入っていくことができました。
あとは夫婦として、鍔迫り合いの真剣勝負。
教室稽古とはいえ、役者としても真剣勝負でした。
どう読もうというプランもなく、白紙の状態で相手の言葉を聞いて生で反応することができました。
また、若手の夫婦バトルも臨場感があり素晴らしかったですね。同じ台詞なのに全く違う夫婦像を楽しみました。
Posted by みきこ at 2016年02月21日 13:49
けか子ちゃん、コメントありがとうございます。

面白かったね〜!
これもみなさんの力量と、ホンに臨む真摯で誠実な姿勢があらばこそ。
ベテランと若手で見事なほどその良さが浮かび上がったのが、あたしも本当に嬉しかったです。

けか子ちゃんとあやかちゃんは抜群のコンビネーションだったね。
あやかちゃんのファイトをけか子ちゃんがしっかり受け止めたのが勝因です。
二人とも教室に通い始めた当初より格段に進歩したよね〜♪

熊五郎って、そうだよなあ、女房には子供だったのかもしれないな、という新解釈が生まれたのが、
なによりもっとも素晴らしいところでした。
あなたたち、伝統芸能に貢献したヨ!(^o^)v

この熱を『隣の花』にも持ち込んでガンガン掘ろうネ。
(熊子さんにならないように気をつけてね・笑)

今週もよろしくお願いします!
Posted by RYOKO at 2016年02月21日 16:15
みきこさん、コメントありがとうございます。

いや〜、素晴らしかった。
あれはもうそのまま音声化したいですよね、お金とれるレベルです。

ミクシィのほうでつぶやいたら、ロコ輔さんから「聴きたかった〜!」と即座に反応が。
ヤッタネ!
おさらい会ではぜひ聴いていただきましょうネ、
あたしも自信を持って送り出せるおふたりの『芝浜』です。(^o^)v

こういう講座って本当に波があって、毎回見える形の成果が出るとは限らないのが、
あたしも悩みどころ、努力どころなわけですが、
ひとつの「作品」とまで言えるクオリティのものが飛び出したので、震えましたよ。

自然と若い人たちの目標になっているのが、この教室の理想を体現してくださっていて、
ああ、これ始めてよかったなあと、つくづく。。

何か一つでも新しいことをみなさんに、という思いでこの講座を続けてきたんですけど、
実は、今回の麻早・みきこ組の『芝浜』からは、別の臨み方のヒントも教えていただけました。
速攻でこの先に活かしていこうと思ってます(中身はヒミツ・笑)
“福茶”ともども(おいしい時間だった〜ん♪)ありがとうございました。

わたし個人的には、みきこさんのお色気を引き出すことを目標にしているんですが(笑)
いやいや最近は本当にいい艶っぷりをヒラッと見せてくださるようになったので、
みきこさんの『隣の花』にも非常に期待しております。

今週も、どうぞよろしくお願いします!
Posted by RYOKO at 2016年02月21日 16:49
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