2016年11月20日

秋クラス、始まりました!

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リブレ本読み教室2016秋クラスは、早いもので明日から第三週に突入です。

今季もたくさんの方が集まってくださいました。
みなさん本当に熱意のある方々ばかりなので、教室のムードも一段引きあがった感じで。
なにげにこの教室、この秋で開設1周年だったのですが、
季節が進むたびに出会いの刺激が増しているのが、頼もしいったらありゃしません(笑)

今季はどんな旅になるでしょうねえ。
出会った数だけの感性や思考を自分の物にできるのが、この教室の強みです。
なにせ同じホンに寄ってたかるわけですから。

独りでは突き当たってしまう限界を突破できるヒントが、そこかしこに転がってますからね、
ぜひ貪欲に、人から盗むという芸の基本を磨いていっていただけたらと思っております。

今季のテキストは、メインクラスは落語の『たちきり』、プロクラスは岸田國士の『驟雨』です。
どちらもいいお話、そしてなかなか手強いホンでもあります。


『たちきり』は、登場人物それぞれが筋運びの起承転結を担って出てくるので、
役の役目がハッキリしているのですね。
落語だけあって、聴き手と語り手が明確に分かれている。

お話全体の中で、どの役がどんな使命を持っているのか、
その使命をまっとうするために、どんな気持ちの変遷を表現しなければならないのか、
一度ノートに書き出してみるといいかもしれません。

第二週では「場」を抽出し、パートごとにテーマを明確にしたわけですが、
同じ作業を、登場人物に対してもほどこすということですね。
気持ちや言葉が相手役にどう影響して、どうこの物語を形作っていくのかを、考える。

読解の基本はまずこの作業からです。
これが出来るようになると、俯瞰が身につきます。


『驟雨』は、構成的にはもっと複雑。
ダイアローグ(会話)によって出来事を浮き彫りにしていくホンです。

なので、嘘をやると途端に何の話かわからなくなる。
独りで芝居したり、形でやっていては、決して出来ない恐ろしい〜ホン(笑)なのです。

会話の熱が嵩じることで、どれだけ調子付いて脱線していくか、
乱暴な一言でいえば、人間のそういう笑える習性を描いているホンなので、ね。

ダイアローグ劇の面白さは、相手からの影響を即、受けられるところにあります。

いくつもある長ゼリも、相手に向かって自分の意見を言う“切れ間のないお喋り”なわけで、
聴き手は待たされている間に喋りたいパワーが溜まってくるから、
次の会話は丁々発止なものとなる、
というような芝居のリズムが、おのずと生まれるわけです。

相手に状況を語って聞かせる『たちきり』の長ゼリとは、ここが違います。
『たちきり』は聴き手がおとなしく聴いているのが前提(独りで語る落語だからこれは当然)、
でも『驟雨』の聴き手はいつ割って入って来るか分からない(普通、会話ってそうですよね)、
だから喋りが長くなるほど熱量が高くなっていくわけです。


これはすべての役作りに言えることですが、大事なのは役のリアルから離れないことです。
リアルとは、ひとこと一言にちゃんと実感があるということ。

実感が摑めるまで、その一言を追いかけ続ける。
苦しい旅だけど、これほど極上の謎解きもないかもしれませんね。
発見はそのまま、自分の中の未開の地を開拓することになるのですから。

さあ、今週はどんな楽しみをみつけられるか、それはあなた次第。
まわりをよく観てネ。
わたしもがんばります〜。






posted by RYOKO at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 2016秋クラス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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